「出会った責任ってあるんじゃないですか?…記事に出会ったら読むとか。」

はじめまして!dp9 2019年入会の東大2Mikikoです!

dp9 Advent Calendarhttps://adventar.org/calendars/3877 参照)ももう11日目の記事となりました~飽きてきた方も初めて読む方もごゆるりとお付き合いいただけたら嬉しいです~~

 

さて、このAdventカレンダーは12月に1日ずつ更新されているわけですが、執筆が決まったのは1か月ほど前なんですね。それで何かこうかな~と思っていたら、

 

きわめて私事でなんなんですが、とある知り合いが

「人に対して責任持ちたくない」

とかなんとかほざきまして。それだけが理由じゃないんですがまあ日ごろいたって温厚なわたくしが珍しく苛つきました。で、反論してやろうと思ったんですが残念ながらあまり頭がよろしくないのでその場では何も言えず、、、

というわけでこの場をお借りしてきちんと論理的に時間をかけて反論を組み立ててやろうと思ったのです。(職権乱用)

 

ではそもそも「人に対する責任」ってなんでしょう?

辞書では「責任」とは

1 立場上当然負わなければならない任務や義務。「引率者としての責任がある」「責任を果たす」

2 自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。「事故の責任をとる」「責任転嫁」

3 法律上の不利益または制裁を負わされること。特に、違法な行為をした者が法律上の制裁を受ける負担。主要なものに民事責任と刑事責任とがある。

となっています。今回のケースで一番近いのは1ですかね。ただ、この場合の「立場」って何のことでしょう?そして任務、義務とは具体的に何をすることでしょうか?

 

みなさん時をかける少女っていうドラマはご存じでしょうか?むかしむかし原田知世が主演して大ヒットしたものを数年前にも黒島唯菜主演でリメイクしてやってましたね。ストーリーは簡単に言うとまあ黒島唯菜とけんてぃー(Sexy Zone中島健人)がラブラブになるお話です(異論は聞くけど認めません)で主人公の女の子は時をかける、つまりタイムスリップができるんですがその能力を周りが借りたがったりもするわけです。そしてこんなシーンがありました。

主人公と同級生がよく通う食堂があるんですがそこはもともとシングルマザーが1人で切り盛りしてて。それが生活に疲弊したそのシングルマザーに恋をしたおじさんがプロポーズして一緒に店をやるようになって笑顔のある家庭と店になるんですね。うんいい話。

なんですがそのおじさんに不治の病が見つかるという悲劇が…家族を悲しませたくないおじさんは主人公に自分とシングルマザーの出会いを取り消したいと相談します。そこで主人公はどうしたか。彼女はおじさんに語り掛けます。

 

「出会った責任ってあるんじゃないですか?」

 

来ましたよ「責任」。そうちゃんと関係あったんですこの話。ここまで読んでくれてありがとう。

 

ではこのおじさんの「責任」についてその立場と、負うべき具体的な任務、義務について考えてみましょう。

今回は立場はわかりやすいですよね。文脈的に、シングルマザーとその子供の家族としての立場でしょう。じゃあ任務と義務は?

世帯主として家族を養う義務…は死期が近づいてしまった以上完遂するのは本人の意思にかかわらず困難です。これを要求するほど酷な主人公のドラマってヤダ。家事とか子育てとかに関しても同様。

これらを除いた家族としての義務、役割ってなんでしょうか?

私の思う答えは、気持ちを受け取ること、ですかね。彼がシングルマザーに恋をしてその子をいつくしんできたのと同じように、2人も出会ってから彼を家族として愛してきたわけです。無言で消えて、出会いもリセットしてしまったら、2人が彼に注いできた愛情は行き所をなくしてしまう。それは2人の誠意に対するリスペクトをあまりにも欠いているのではないですか?(黒島唯菜ボイス)(注:あくまでも筆者の私見です)

 

もちろん感情の強さ、深さに違いはあれ、これは家族に限った話じゃないんじゃないでしょうか?出会って、時間や体験を共有して、関係を構築していくとき、どんな関係であれそこでは双方向に感情が行きかっているはず。気持ちの送り手であり受け手。人間よっぽどの事情がない限り自分を不当に傷つけたり自分に対してあまりにもリスペクトのない相手とは関係を持ちたくないもの。(私だけじゃないよね???)だから他人同士だもの、気持ちがいつもうまくかみ合うとは限らないけれど、人間として、社会的動物として生きていく以上、相手の気持ちを少なくとも最低限は尊重して、不必要に傷つけないようにする責任は関わる全ての人に対して発生すると思うんです。出会った瞬間から。家から一歩も出ずに誰とも一切かかわらずに生きていくんでもなければ、自由意思で選択したり放棄したりできるものじゃないと思う。舐めてんのか。

 

こういう風に書くと、

「えっ一生そんなにたくさんの人たちへの責任に縛られて生きてかなきゃいけないの…人生しんど」

って感じがしちゃうんですけど、確かに私もそれを負担に感じたり、人間関係いろいろめんどくさいな、丸ごと捨てちゃいたいなとか思う時もあるんですけど、でもしんどい一色ではなかったと思うんです。というか人間として数十年(?)生きていく中で避けては通れないなら、それをしんどいだけのものにしたくはないなと。私とかかわりを持ってくれてる人たちにとってそれがしんどいだけのものにはなっていないといいな。責任もって関わり続けていたいと思わせてくれたこれまで出会った人たちと、これから出会う人たちに感謝しつつ予想外に重くなってしまった筆をおきます。(Mikiko